育成牧場記
2005年5月22日(日)
そんな急に・・・

 そんな急に暖かくならなくても・・・ 先日ご紹介した桜は咲き、たんぽぽは慌てていっせいに咲きました。
 それもそのはず、日中でも10℃なかったここ最近、いきなり18℃! 逆に人馬ともへばります。 と思えばまた寒い日もあるんだろうな〜 日高にお越しの際はかなり温度調節できる服装でいらしてください。

2005年5月18日(水)
春?

 今年の春は異常! 緑は増えてきたのですが、気温が一向に上がりません。
 さすがに日高では降りませんでしたが、3日前に道内で積雪がありました。朝は2〜3℃の日があり、人馬とも体調管理が難しく大変です。
 ご覧のように、日当たりの良くない桜はまだつぼみ、今年の日高は春を忘れているようです。

2005年4月29日(金)
バタバタしてます

 毎年のことですが、4月は忙しい! ありがたいお話です。
 今週に入り、やっと日中10℃オーバーする日がやってきて、新緑の季節がやってきた日高は皆さん忙しそうです。
 私ら育成牧場は冬場休養していた競走馬を送り出したり、2歳馬を2歳戦に向け、ペースアップしたり、競走馬が休養に帰ってきたり、バタバタ・・・
 馬の入退場時に馬運車屋に聞いても、「まだ、ピークではないものの、これからは大変!」とのこと、安全運転でお願いします!
 生産牧場さんは、出産が残っているにもかかわらず、種付け、その前の検査と大忙し!
 気付いたら、世間は今日からゴールデンウィーク!羨ましい気持ちにはなりませんが、世間から取り残されているようで少し寂しくなります。
 そこで、皆様にちょっとお願い、この時期の日高は開放的で美しく、観光で来られた方は車の運転が速くなりやすいのですが、トラックに箱を載せた生産牧場さんの馬運車がよく走っています。箱の中にはお母さんと生まれたての赤ちゃんがいっしょに乗っていることが多いので、無理な追い越しだけは遠慮してあげてください。お願いします。


2005年4月13日(水)
この時期は大変です

 春になると、毎年のことですが急激に忙しくなります。
 まずは、うれしいことですが、春を迎えて、2歳馬達は気持ちが強くなり、冬の間に鍛えたパワー・スタミナも手伝って非常に元気になり、先月我々が自信を持って整備した坂路を駆け上がります。外のトラックコースで運動しているにもかかわらず、子供っぽく跳ねたり、飛んだりしながら走っています。
 もうひとつは、競馬情報サイトでも載っていますが、産地馬体検査が入ります。これは、北海道でJRAの登録を行うもので、浦河地区・静内地区・早来地区に希望馬は集結するのですが、これが大変。当牧場も3ヶ所全てに行くことになり、毎年のことで慣れているのは人間だけで、2歳馬は久々の輸送に不安気味で、遠いところでは往復3時間以上揺られ、しかも、何十頭ザワザワしている会場で待たされ、知らない人に特徴検査・採血・眼の検査を行います。
 小さい人のお子様でも、大勢他のお子様が集まっている会場で、待たされるとダダをこねるわけですから、この子達がじっとしているわけがなく・・・ 帰りは人がヘコんでいます。帰れば、残っている子達の乗り運動でまたもヘトヘト・・・
 でも、明日が最終日!人馬ともに怪我のないように気を引き締めて頑張ります!!

早くしてヨ〜(待機中)
なにみてんのヨ〜   (特徴検査)
2005年3月29日(火)
体がガタガタ・・・

 先週・今週と本格的な坂路調教へ向け、春の整備中。とはいえ、「頭数を抱えず、しっかり管理をしたい!」という考えで始めた牧場ですので、業者を使う余裕はなく、夕方みんなで整備しています。
 でも、見てください! 立派でしょう! 乗り手が整備してるとあって状態も完璧で自慢の坂路です。
 夕方、凍えるような寒さの中、筋肉痛でガタガタですが、GTで掲示板に載る子もこの坂路を上っていたのを思い出し、みんなで頑張っています。

2005年3月22日(火)
年月を感じます

 昨日、遅い組の未育成馬が2頭入場しました。ゆっくり放牧地で冬を越えてから、育成を始めるという考えもあり、当牧場も稀にこの時期依頼を受けます。
 右の写真を見てください。そっくりでしょ!実は親子なんです。上がお母さんで、2歳の春に撮ったものです。というのも、私が牧場を始めた年に来た子で、新馬2番人気の5着。でも、その後うまく行かないのが競馬・・・ 引退後、トウカイテイオーの女の子を出産、それが昨日来たうちの1頭、さすがに私も年をとるわけです。

2005年3月17日(木)
やっと春ですが・・・

 今日、春らしい弱い雨が初めて降りました。気温的にも2日連続5℃オーバーと、ウキウキしたいところですが、日高のこの時期は汚い・・・ というのは、安全上舗装されている所の少ない牧場内は、暖かくなってくると、土中の凍っていた水が溶けてきて、しかもその下はまだ凍っているため下に抜けることができずドロドロ、蹄が隠れてしまうほどです。
 ですから、慣れてない方が車で来ると、危険地帯に入って脱出不可能に! ご注意ください。
 この水が引けると、一気に緑が多くなり、綺麗な日高が帰ってきます。それまで、どこへ行くにも長靴です。

2005年3月13日(日)
ちょっとうらやましい?
 先週は岡部騎手引退の報道一色でした。私が物心ついた頃には超一流でした。現役、しかも一線で56歳までされることは、馬に乗っている人なら、誰でもすごいと思うでしょう。まだ、20年しか乗っていない私には想像がつきません。本当にご苦労様でした。
 ただ、ふと、自分のことを考えてみると、50代になって「自分のイメージで体がついて来ない」といって馬を降りるだけの余裕があるでしょうか? まだ、ないです。少しうらやましい気にもなりますが、それだけ、岡部騎手は若いときに体を動かし、技術を磨き、人脈と信頼を作られたのだと思いました。 私も「よく頑張った、悔いはない」といつか言えるようになりたいと、あらためて思いました。
2005年3月10日(木)
何屋さん?
 今日は午前中、馬に乗って、昼前から札幌へ。遊びと言いたい所ですが、そんな時間は育成牧場にはありません・・・
 行った先は資材の展示場、牧場の整備をしてもらっている業者さんの勧めで、業者さんしか入れない展示会に潜入しました。なぜかというと、現在の牧柵の主流は木製、単管といわれる鉄製、ネットがあり、今日は単管を探しに行きました。
 中国の景気の影響で、現在日本は鉄不足、こういうときに安く買おうと気合を入れていったのですが、商談は不発・・・また2時間かけて帰ってきて、仕事をしてヘトヘトです。競馬場と違って何でもしなければならないのが、牧場経営なのです。しかし、鉄が高い!
2005年3月7日(月)
はじめまして
 ここ日高沿岸部では、今年初めて5℃以上になり、やっと春になるのかな?と思える日差しになってきました。
 そうなってくると、誘われたように調教師の方々が来場します。ほとんどの先生方が1歳の秋に見て以来で、成長した2歳馬の姿に喜んでいただき、トレセンでお会いするときの表情と違い、環境の違いも手伝うためか楽しそうに馬を見られます。
 その時、私達から卒業していった今ではバリバリの現役馬の話も聞くことができ、また、頑張ろうと毎年思うのです。